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渡辺 勝利; 近藤 達男; 小川 豊
Nuclear Technology, 66, p.630 - 638, 1984/00
被引用回数:5 パーセンタイル:51.32(Nuclear Science & Technology)オーステナイト系耐熱合金の高温における引張性質とクリープ性質に及ぼす中性子照射の効果を調べた。高温における延性の低下は合金中の硼素およびニッケルと熱中性子との核変換反応により生じるヘリウムに起因し、破壊モードは粒界破壊であることを特徴とする。最大熱中性子照射量を1.210n/mとし、照射後の引張性質を700~1000Cの間で調べた。また、クリープ試験は900Cにて行い、熱中性子照射量は6.610、7.510n/mとした。引張延性は変形温度の上昇とともに減少するが、これは主として局所伸びの低下にもとづくものである。一方、照射後クリープ試験の結果では破断寿命の著しい減少がみられた。引張性質とクリープ性質の両者を総合すると、鉄基合金の方がニッケル基合金よりも優れ、特に、インコロイ800では照射に対してきわだって高い抵抗性を示した。
白石 健介; 深谷 清; 片野 吉男
JAERI-M 6214, 20 Pages, 1975/08
JRR-2を用いて高温(約600C)で8.010n/cmまで高速中性子照射したモリブデンの室温における引張性質の照射および照射後の熱処理による変化の様子を電子顕微鏡の変化と関連させて調べた。この中性子照射によって約4kg/mmの硬化が生じるが、これは照射中に生じた直径50A程度の転位ループによるものである。照射した試料を800Cで1時間熱処理すると310/cmの密度で小さなボイドが生成し、このボイドによって18kg/mmの硬化が生じる。照射後の熱処理の温度を1000C以上に上げるとボイドは成長し、その密度は減少する。1200Cで1時間熱処理した試料には310/cmの密度で比較的大きなボイドが観られるが、この試料の硬化量は照射したままの試料の硬化量とほぼ同程度である。なお、800Cから1200Cの温度範囲で熱処理した試料には比較的大きな転位ループとやや不均一に分布したボイドが観察される。
古平 恒夫; 鈴木 道明*; 宇賀 丈雄
JAERI-M 6213, 43 Pages, 1975/08
原研における多目的高温ガス実験炉開発の一環として「多目的高温ガス実験炉高温構造設計指針」が、ワーキング・グループ(HWG-4)を中心にまとめられた。この指針において、高温部と圧力部に構造を分離していることが特徴として挙げられ、これに伴って、使用材料も前者はハステロイ-X、後者は2 1/4CR-1Mo鋼が採用されている。本報告は、今回の設計指針の作成に際して、2 1/4CR-1Mo鋼(焼なまし材)およびハステロイ-Xの設計応力強さの妥当性の評価、あるいは、設計応力強さ決定のために、国内外の文献、カタログ、技術資料等を調査し、検討した結果をまとめたものである。なお、これらの材料の設計応力強さは、ASME Section IIIおよびCode Case 1592の決定基準に準拠して求めている。
白石 健介; 深谷 清; 片野 吉男
Journal of Nuclear Materials, 57(3), p.361 - 364, 1975/03
被引用回数:13高温(約600C)で8.010n/cmまで高速中性子照射したモリブデンの室温における引張性質の照射および照射後の熱処理による変化の様子を電子顕微鏡組織の変化と関連させて調べた。照射したままの試料には比較的大きな転位ループと小さな照射欠陥集合体とが観察され、これらの欠陥によって約4kg/mmの硬化が生じる。この試料を800Cで1時間熱処理すると310/cmの密度で小さなボイドが生成し、18kg/mmの硬化が認められる。照射後の熱処理温度をさらに上げるとボイドは大きくなりその密度は減少し、これにともなって硬化量も減少する。1200Cで1時間熱処理した試料には310/cmの密度でボイドが観られるが、この試料の硬化量は照射したままの試料の硬化量と同程度である。なお、800Cから1200Cの温度範囲で熱処理した試料には比較的大きな転位ループとやや不均一に分布したボイドが観察される。
奥 達雄; 薄井 洸; 佐藤 千之助*
材料, 19(203), p.729 - 736, 1970/08
ぜい性金属材料の低混ぜい化のかたさ測定による研究は今まで主として中性子照射,予ひずみなどのぜい化を生ずる原因を材料に与えることによってかたさの温度依存性の特徴が変化するという事実を現象としては握することに重点がおかれてきた.かたさの温度依存性と圧痕周囲の変形との関係については岩塩,Geその他セラミック等の非金属についての研究があり,特にGeの場合転位の運動との対応が調べられていて,ビッカース圧痕周囲の変形を転位の移動からみた特徴とかたさの温度依存性との間の関係が明らかにされている.しかし,体心立方系のぜい性金属材料についてかたさの温度依存性をlogH-1/T(Tは絶対温度)でプロットしたときの曲線の折れ点あるいは強い曲がりをもつ点の物理的意味あるいは延性一ぜい性遷移特性の立場からみた引張性質との対応については実験的に充分明らかにされていないようである.